誰よりも早く昇進するための、たった8つのチェックリスト
1. 他人のために仕事をしたか
人間は利己的な生き物であり、無意識に生活していると自然と「自分のため」に仕事をするようになる。
仕事の目的が「自分が評価されるため」「自分にとって有利になるように」等、利己的、保身的な方向になった瞬間、仕事の本質的価値はグッと下がってしまう。そして、優秀な上司は、それを一瞬にして見破る。
仕事は、「エンドユーザのため」であり、「周囲の同僚や上司、取引先のため」である。自分の周りの人にとって、一番役に立つ仕事をしようと思ったら時には自分にとって不利で犠牲的な選択をしなければならないこともある。しかし、その判断に基づく仕事こそ、最も価値のある仕事なのだ。
2. 他人を変えようとせず、まず自分が変わったか
人間は弱い生き物なので、まず人を指摘して変えようとしてしまう。
自分と相手にとって否の割合が五分五分の場合なら、何とか自分を改めようと思えるかもしれないが、相手が9割悪い場合でも、それを指摘してはいけない。まず、自分の1割の否を改めることが重要だ。
その行為を目の当たりにした相手は、こちらから指摘するまでもなく自らを省みて9割の否を改めるように行動するだろう。誰かに指摘されると変わるものも変わらないし、自ら反省して改めた行動の方が、よほど意味がある。
(こちらが行動を改めても、行動を変えようとしない相手の場合、指摘したとしても変わるような人ではないので、それ以上期待するのは止めよう)
3. ありがとう、をきちんと伝えたか
感謝の気持ちを伝えられて嫌な気持ちに人はいない。どんな小さなことでも「ありがとう」ときちんと伝えるだけで人間関係はグッと良くなる。
簡単な報告であっても、報告をしてくれたことを当然のことだと思わず「ありがとう」と一言添えよう。
4. 相手の話を最後まで聞いたか
相手の話を遮って、自分の考えをひたすら話す人がいる。多くの場合、遮られた方が大人なので、話すことを中断して聞く側に回っている。
最悪の場合は、相手の話したい内容と、遮ってまで話た返答が噛み合わない場合だ。まるで、早押し問題を早く押しすぎたためにトンチンカンな回答になっている三流回答者のようで、とても滑稽だ。
これがビジネスの場で発生した場合、その場にいる全員から人としてとてつもなく低い評価を下されることになる。
言いたいことがどれだけあっても、相手が話し終わるのをしっかり待とう。
仮に相手が話しを組み立てるのが下手で、ストーリーもバラバラ、話の論点が定まらないような場合は、「一つずつ解決したいので、ここで回答を挟んでも良いですか」等、きちんと相手の許可を得てから返答をしよう。
5. 否定的な意見をせず、建設的意見を述べたか
自分のことを優秀だと勘違いしている人に多い。とにかく「これが駄目」「これ間違い」等と、駄目なところを否定する。こういった人の目的は、相手を蹴落とすことで自分を有利な立場に置きたいという下衆な思惑があるためだ。
「ここが駄目」というのではなく「こういったことを考慮してはどうだろう」「もっとこうすると、話が通りやすいのでは」等、建設的なアドバイスをしよう。
6. できない理由ではなく、できるようにするための方法を考えたか
多くの人は変化を嫌う。あるプロセスを変化させることによって、自分の仕事が変わったり、無くなったりすることを恐れている。
この変化への恐怖や不安から、できない理由を探す人が多い。できない理由だけを探し、あたかも正論の理詰めで変化を止めてしまう。しかも、変化の結果として全体最適となる場合であっても、構わず否定してくる。
こういった人は、組織やビジネスにとって害でしかない。できない理由を探すのはとても簡単で、生産的ではない。
どのような困難なことでも、自分の仕事が変わったり無くなったりするような提案でも、どうすれば最善手で実現できるのかを考え発言しよう。
7. 陰口を叩かなかったか
陰口は、必ず本人に届く。陰口を耳にした本人は、陰口を言った当人のことを一瞬にして信用しなくなる。そして、その信用不安は、一気に周囲に広がる。いつ何時、自分が陰口を言われるのか分からないからだ。
決して悪口を言ってはならない。何か言いたい不満があるのなら、持ち越さずに本人に直接伝えて、その場で解決していこう。そういった真摯な態度が、信用獲得に繋がる。
8. 途中で投げ出さず、最後までやり切ったか
精神論を振りかざす訳ではないが、最後の最後で一番大切なのは、やはり「気持ち」だ。
どのような困難なことでも、決して諦めずにやり抜くこと。
その姿勢を、みんなが見ているし、それを見た人はあなたのことを頼りにするはずだ。
上司として、右腕に置いておきたい人物は「気持ち」で絶対に負けない人だ。