高確率で間違っているビジネス敬語厳選7つ【7つだけ直して正しい敬語で信頼アップ】
敬語はビジネスにおいて様々なシーンで用いられる。
日本語であるため正しく使うというのは大前提なのだが、日本語の難しさから間違って使っているケースがとても多い。
敬語の使い方を知っている人から見ると、誤った敬語を使っている時点でビジネス上の信頼を失ってしまう。逆に、正確に敬語を使っていると、信頼が上がる。
間違って使われている敬語はかなり多くあるのだが、今日はその中でも普段から使用する機会の多いビジネス敬語のから7つを厳選して紹介する。
今回紹介する間違いを訂正するだけで、敬語の間違いは目立たなくなっているはずだ。
1. 役職+様
メールでやり取りをする場合、文頭に相手の宛名を書く。
この時によく見られるのが「役職+様」という二重敬称だ。
○○部長様、○○課長様、と書くと丁寧に写るのかもしれないが、正しくは「○○部長」「○○課長」と役職のみとする。
どうしても「様」を使いたい場合は、「○○株式会社△△部 △△部長 ××様」というように、「所属+役職+名前+様」としよう。
2. ~殿
上述した「役職+様」に引き続き多いのが、「~殿」だ。
「~殿」は、そもそも目上の人が目下の人に向かって使う敬語なので、取引先や上司に向かって「~殿」と書くのは誤りである。
ひどい場合は、上述の「役職+様」と合わせて「○○部長殿」となっている場合がある。
3. 了解しました
「了解」も目上の人が目下の人に対して使う言葉だ。
取引先や上司に対して使う場合は「承知しました」を使おう。
デキる人の敬語の正しい使い方――――何のために敬語を使うの?
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4. ~をさせていただいております
かしこまり過ぎて丁寧に言おうという気持ちが大きくなりすぎたのか、「~をさせていただいております」という使い方をする人がいる。
「弊社で営業をさせていただいております・・・」という言い回しをよく耳にするが、「させていただく」というのは命令や依頼があった場合に対して、それを「させていただく」と使うべきであって、相手の意思に基づかない内容(例えば自己紹介等)の場合には「させていただく」は使わない。
さらにひどくなると「の方を」まで付けたし、「弊社で営業の方をさせていただいております・・・」となる。
正しくは「弊社で営業を担当しております」で十分だ。
5. なるほど
「なるほど」も目上の人が目下の人に使う言葉だ。
ついつい「なるほどですね」等と相槌を打ってしまいがちだが、「勉強になります」「承知しました」と、自分が受け入れたことを示そう。
6. お分かり頂けましたでしょうか
分かったかどうかを問うのは、友達であっても失礼な言動だ。友達から「こういうことなんだよ、分かった?」と言われると、カチンとこないだろうか。特に相手がきちんと話を理解している場合に、重ねるように「分かったかどうか」を確認するのは失礼極まりない。
「ご不明な点はありませんか」等と気遣う言葉遣いでフォローしよう。
7. 当社
自分の会社について語る場合、「当社では」という言い方をすることがある。
「当社」という単語は文章で用いる単語であり、話言葉の場合では「弊社」というのが正しい。