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プレゼン、話し方の極意を学ぶことができる良書【成功する人の話し方(著:ビル・マクゴーワン、アリーサ・ボーマン)】

成功する人の話し方 7つの絶対法則

プレゼンや話し方に関する本は、何冊も読んだ。
そのほとんどは、ありきたりの内容であり心に留まることもなかったのだが、今回紹介する「成功する人の話し方」は、未だに現役の本として本棚に残っている。
何か重要なプレゼンを控えている時、ふとこの「成功する人の話し方」を手に取り、プレゼンのイメージをする。
同じ内容であっても、話し方一つで相手への伝わり方は大きく変わる。重要なことを重要であると思わせるには(あるいは、重要なことをどうでもよいことだと思わせないためには)、プレゼンターの「話し方」はとても大切な要因なのだ。

著者ビル・マクゴーワンとは

本書の著者であるビル・マクゴーワンは、アメリカのエミー賞(テレビ版グラミー賞のようなもの)を2度も受賞した記者であったが、プレゼンコーチへと転身。
今では、GEのジャック・ウェルチやフェイスブックのシェリル・サンドバーグ(リーン・インの著者)を初め、インテルやドロップボックス、Airbnbなど有名企業のエグゼクティブたちや、スポーツ選手、女優や歌手など多くのセレブリティを対象にプレゼンのコーチを行っているほどの人物だ。
そのビル・マクゴーワンが「私のすべての知識、4000回にのぼるコーチングを通じて学んだことのすべてを明らかにする」として、本書を書いた。

その意気込みに相応しく、本書の内容はとても濃密だ。
冒頭にも触れたが、僕自身も重要なプレゼンの前に本書を読むことが多いのだが、何度読んでも「気付き」がある。とても実践的であるため、すぐに役立つ内容が多い。
本書のサブタイトルにもある「7つ絶対法則」は、次の通りだ。

  • 「切り札を隠すな」
  • 「『映画監督』になれ」
  • 「ソースのように濃く、短く」
  • 「戦略的に遅らせよ」
  • 「信念で信頼を勝ちとれ」
  • 「話すより聴く」
  • 「悟られずに話題を変えろ」

法則のタイトルを見ただけでも、何となく言いたいことを察することができると思う。しかし、いざ読んでみると、実例を多く取り入れた具体的な内容に一気に引き込まれるだろう。例えば、相手に自信を伝える立ち姿や座りながら話すときの注意事項、さらには身だしなみについてまで触れているのだ。
また、いわゆるビジネスプレゼンだけでなく、職場や日常の雑談など、様々なシーンでの応用についても言及されている。プレゼンの本というよりも、話し方を中心としたコミュニケーション全般の極意が書かれた本といっても過言ではない。

万人にお勧めできるプレゼン、話し方の極意書

本書にはプレゼンの成功に必要なことはほとんど全て書かれている。しかし、本書を読むだけで話し方が変わる訳ではないことは付言しておく必要がある。
本書の中でも触れられているが、何より大切なのは、話し方を意識して何度も何度も繰り返し練習することだ。
プレゼンで有名なスティーブ・ジョブスも、自分が納得するまで何十回も繰り返し繰り返し、プレゼンの練習をしたと言われている。
もちろん、重要なプレゼンを控えている時は、練習を欠かさない。

あなたの重要なプレゼンを成功させるためにも、本書を熟読し、何度も練習を繰り返してみよう。
きっと、成功するはずだ。

成功する人の話し方 7つの絶対法則

成功する人の話し方 7つの絶対法則

  • 作者: ビル・マクゴーワン,アリーサ・ボーマン,小川敏子
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2015/03/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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