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趣味も仕事も、本気で楽しむオトコのブログ

【初めての一眼レフ】ボディとレンズの選び方のヒント

NIKON D5500

今年になって一眼レフカメラを手に入れた。

妻と旅行や散歩に出かけた時に、もっときれいに写真を撮りたいと思ったのがきっかけだ。
実は、一眼レフカメラを購入しようと思ったのは購入日より何ヶ月も前なのだが、その数ヶ月間インターネットや雑誌等ありとあらゆる情報を読み、最良の選択をするために検討に検討を重ねた。
おかげで今は、とても良い買い物ができたと自負しているし、外に出かける度に一眼レフを持ち出して写真を撮っている。

この記事を読んでいる人の多くは、既にインターネットで「一眼レフ 選び方」等といった検索をして色々な情報に触れていると思うが、恐らくほとんどの記事において細かいスペックや性能比較が出てきてしまい、あまり参考にならなかったのではないだろうか。
今回は、僕が検討した時の情報や知識、僕なりの考え方について、専門的な知識がない初心者でも分かり易いように紹介していきたい。

メーカーを選ぶ

一眼レフは、ボディとカメラを組み合わせることで写真を撮影する。
ボディとレンズを接合する部分は「マウント」と呼ばれるのだが、このマウントはメーカー毎に異なっている。
基本的には、ニコンのボディにはニコンのレンズを、キャノンのボディにはキャノンのレンズを接合することになる。(サードパーティ製もあるが今回は割愛)
つまり、ボディを買ったらそのボディに合うメーカーのレンズを買うことになり、ボディを買い換える時は手持ちのレンズに合ったメーカーのボディを買うことになる。そのため、よほど資金に余裕がある人でない限り、最初に手に入れたメーカーはこの先ずっと使い続けるメーカーになることが多い。

ニコンかキャノン

どのメーカーにしようかといざ探して見ると、いくつかのメーカーから一眼レフが発売されていることが分かる。
メーカーそれぞれに特徴があるが、「ニコン」か「キャノン」のいずれかから選択することをおすすめする。なぜなら、世界的にもシェアの大きい2つのメーカーはボディやレンズの品質も高く、レンズの種類も豊富であるからだ。

ニコンとキャノンの性能差については、出来上がった写真の色味に違いがあるという話も聞くが、その違いを識別することはほとんどできないため、気にする必要はない。仮に色味が気になったとしても、Photoshop等の画像編集ソフトでいかようにも編集できる。

ちなみに、僕はニコンを使っているが、ニコンに決めた要因の一つとしてその会社の成り立ちがある。
元々ニコンは、戦争で使用される狙撃銃のスコープ(光学兵器)を開発してきた。そのため、作りも堅牢で壊れにくいと言われている。
キャノンは、会社の設立からカメラやビデオ等の映像機器を扱っている。
どちらが良い悪いということはないが、戦争工業には最先端の技術が用いられることが多いため、ファインダーやレンズの開発や思い入れに一日の長があるのではないかと一方的に思い、質実剛健なイメージのニコンを選んだ。

ボディの選び方

フルサイズとAPS-C

一眼レフのボディには、大きく2種類ある。
一つはフルサイズと呼ばれるもので、プロ使用のものだ。フルサイズとは、カメラに搭載されるイメージセンサーのサイズのことを言い、当時フィルムを使っていた時代と同じサイズの写真の枠であることからフルサイズと呼ばれている。
ボディのサイズも大きく、重量も重たい。ボディも高価(15万程度~)だが、交換するレンズも高価であり、コストがかかる。当然ながら撮れる写真のバリエーションは多い。

もう一つは、APS-C一眼レフと呼ばれるものだ。フルサイズと比べると、イメージセンサーの大きさが一回り小さい。とはいえレンズ次第で切り取る景色は変わるので、初心者があまりイメージセンサーのサイズを気にする必要はない。
ボディは軽く、価格もフルサイズと比較すると安価(5~15万)だ。エントリーモデルはこのAPS-Cに分類されるが、フルサイズ一眼レフに比べると軽く持ち運びも容易であるため、プロのフォトグラファーもサブ機として常用していることが多い。

ニコンの代表的な一眼レフシリーズ

D一桁シリーズ:フラグシップ機。プロ向け。
D二桁シリーズ:中級者向け。D90を最後に、現在は廃止。
D三桁シリーズ:フルサイズ機。ハイアマチュア向け。
D四桁シリーズ:APS-C機。エントリーモデル。

キャノンの代表的な一眼レフシリーズ

EOS-1Dシリーズ:フラグシップ機。プロ向け。
EOS-二桁Dシリーズ:APS-C機。中級者向け。
EOS-5Dシリーズ:フルサイズ機。ハイアマチュア向け
EOS Kissシリーズ:APS-C機。エントリーモデル

両者の画質について

はっきり言って、フルサイズとAPS-Cで撮った写真を見比べた時、どちらのボディで撮られた写真かを見分けることは、まずできない。
フルサイズの方が、オートフォーカスが優秀であったり、連写が早かったり、暗いシチュエーションでもよりハッキリと撮れたり、より高性能で多くのレンズを選べたりする。しかし、その恩恵を肌で感じられるようになるまでには、相当の撮影経験を積む必要がある。
また、近年の技術の進化は凄まじく、APS-C機の下位モデルの最新機が、既存のフルサイズよりも表現力の高い写真を撮れることがまれに起こるため、必ずしもフルサイズ機の方が画質が高いとは言えない場合もある。

おすすめはAPS-C

これから一眼レフを初めて買うという人には、APS-C機の購入をおすすめしたい。
ハイエンドモデルを何十万出して買ったとしても、その扱い方や性能差が分からず、十分に活かしきることができない状態が続いてしまうことが想定される。ようやく、ハイエンドモデルの使い方を理解した頃には、APS-C機の最新モデルに画質を追い越されてしまうという哀れな結果になることも考えられる。さらに、重たくて持ち運ばなくなってしまった、となったら本末転倒だ。
カメラに限ったことではないが、手元の性能では撮りたい写真が撮れない、という不満にぶつかり、それでも何とか駆使して写真を撮り、どうしようもなくなった時に次のステップのカメラを購入することで、その性能を存分に理解し活用することができるはずだ。

NIKKOR レンズ

レンズの選び方について

レンズも、数万円のものから数十万円のものまで、多くの種類が販売されている。
焦点距離やF値の違い、サードパーティ製のものまで様々であるが、その効果や違いについて理屈だけでなく実感として理解してから手を出すべきだ。
おそらく、色々なインターネット情報等を見ると、いきなり単焦点レンズを買うべきだなどの情報も見られるが、単焦点の良さを理解できないまま買っても写真の技術は上がらない。
とりあえず初心者はキットレンズを購入することをおすすめしたい。キットレンズは、ズームやフォーカスの練習にもなるし、焦点距離や明るさ、絞りを肌で理解するにはもってこいのレンズだ。キットレンズと聞くとチープな印象を受けるかもしれないが、実はその性能はとても良い。一眼レフで撮った写真の良さを十分に実感することができるし、レンズを買い足した後でも長く使うことができるはずだ。

【最後に】僕が買った一眼レフカメラ

僕は、「Nikon D5500、18-140 VR レンズキット」を購入した。

決め手は、以下の通りだ。

  • メーカー:会社の成り立ちと質実剛健なイメージ。
  • ボディ:当初はAPS-C機の最下位モデルであるD3400と迷ったが、①バリアングルモニターが欲しかったこと、②D3400からイメージセンサークリーニングが非搭載になったこと、③実機を握った時にD3400は小さくて持ちにくかったこと、④D5600の発売によって型落ちとなったD5500の実売価格が下がったこと、⑤画像処理エンジンはD5600とD5500ともにEXPEED4で変わらないこと、からD5500の購入を決めた。
  • レンズ:ダブルキットと迷ったが、レンズを2本持ち歩いたり交換を頻繁にする煩わしさを考えるとどちらか1本のレンズは使わなくなるのではないかと思い、少し高価ではあったが1本で守備範囲の広い18-140mmの購入を決めた。